匿名記者★座談会2 輝ける明日を目指して! | ||||
A 社会党みたいだな(笑) C 池田内閣だ(笑) B ミーハー族より一寸年代が上の二十代の人にも歌われるというのは、民謡や、戦争中に流行った A 歌詞なんかも面白いのがあるね。 B 著作権で引っ掛かって、発売禁止になったのもあるね。 A ロケから帰ってすぐとか、夜間のセットが終わってからとか、歌を吹き込むのも大変だね、忙し 小林旭の佐々木小次郎が夢 B 日活では四大スタアの顔合わせは絶対にやらないそうだね。 A 江守常務の言を借りれば「ダンピングは絶対にしない!」だってさ(笑) C オール・スタアもの必ずしもダンピングではないが、東映のオール・スタアものを裕次郎一人で B 裕次郎との共演なんか夢だな。 A 今の段階じゃ無理だろうが、我々としては考えたくなる話だな。 B 裕次郎が警官で、暗黒街に潜入する。小林旭が若い貸元で、いつの間にか二人の間に男の友情が A そううまく話が作れればいいけど・・・(笑) C こちらで考えるほどうまくゆかないものなんだ。 A 江守さんがこの調子では絶対にやらせないね。 B 夢を見るだけならいいだろう(笑)裕次郎が宮本武蔵で、旭が佐々木小次郎(笑) C 時代劇は「幕末太陽傳」だけだな。 B 裕次郎も出たね。 C ムシリなんかを自分の毛で作ってね。一寸おもしろかったね。 A ファンとしては、ああいうものをもういっぺん望んでいるんじゃないかな。 B 何千人かのファンが連名で日活江守常務あてに嘆願しないとダメ・・・(笑) |
B 身体がよく持つね。もっともこのところいちょっとおかしいって云ってるけれど・・・。 B いくらスーパーマンでも、そうはいかないさ。何か顔色がさえないみたい。 C スポーツで鍛えているからね。一寸数えただけでも、柔道は三段、アメリカン・フットボールは B それはスゴイ、プロ野球へ入ったって、足だけで食えるよ(笑) C 乗馬はお手のものだし・・・。 A デビュー時代はよくボーリング場へ行っていたりしていたね。 B やらないのはレスリング位? C ところがレスだってやっていたそうだ。ゴルフはハンデが12か13? とにかくすごいよ。 A 映画界がこう数を沢山作るようになって来ると、演技とか何とかより、体力の問題になって来るな、 C 芝居だってよくやってるよ、下地があるからね。 A ところが志とは反対に人気スタアになっちゃった。 今のコンビは続けるべきか・・・? C 流れ者とか渡り鳥のシリーズはよくお客が入るね。ひところのひばりの男装ものとか橋蔵のチャンバラ A 同じ手ばかり使えないし、苦しいだろうね。 B とは云っても、最近は、地方まわりが多く、カラーで地方色を見せ、雄大な景色を背景にしているから、 A 動く絵はがきみたいなもんだ(笑) ストーリーが困るな。 B それに、アキラ自身の工夫も入っているね。 C そう、宍戸錠と話し合って研究したりね。 B 監督にも色々と意見をいうしね。その点、ハッキリしていてエライと思うんだ。 A コンビは浅丘だけれど、変わった人を持ってこないと、今に困るようになるぜ。 C 若いスタアを時々使っているけれど、日活側としては、これでハッキリ売りだそう、という気はないら A まあ、今はいいかも知れないよ、しかし、いつかは困るようになると思うんだ。 C 裕次郎と同じスタイルだと、浅丘と結婚する(笑) B 会社のおエラ方は、裕次郎でこりているのか、一本クギを打ってある。 A 「当分、結婚なんて考えるなよ」とね。 活劇・文芸もの二刀流 B よく考えてみると、デビュー当時から見ると方向がぐるり変わったような気がするな。 C それは本人だけじゃないんだ。日活という会社自体がアクションの方がもうかるからみんなアクシ A タイプを考えると文芸作向きみたいだったけれど、慣れというのは恐ろしいもので、アクションづ A 江守さん(日活常務)の所へ「変わったものをやらして下さい」って云いに行ったらしいけど、 B 転機が来たら上手く考えてやらないとね。 A 大洋ホエールズみたいにタイムリー・ヒットが打てる(笑) C 生まれも育ちも東京だから、気っぷはいいね。 B 家の環境もいい。遊びに行くと、オヤジさんやオフクロさんも一緒になって話相手になってくれる。 C あけっぴろげの山の手家庭という感じだね。 A 家を建て増ししたんだろ、エライね。 C 弟の面倒を見るね、十五、六なんだ、とってもワンパクなんだけれど、家へ帰るとすぐ「どうだい」 B 以前に増築してない時は、その弟が二段ベッドの下に寝ているんだ、撮影のために起きる時間になると C 寝起きの悪さは有名だからね(笑)それに寝付きのいいのもバタンキューだから(笑) B ようやく起きると、歯ブラシを出してやったり、手ぬぐいをそろえてやったり、どっちが兄貴だかわか C そうそう、彼は自動車狂だ。今までに四、五台取り替えたね。それに、モーターボートの免許もあるし A 箱根から六本木まで四十二分でふっとばしたなんてレコードを持っているんだろう? B これを書くとお巡りさんにあらためて調べられるんじゃないかな(笑) C 故障したところを直すのも上手らしいね。人の車をとても喜んで直してやってる・・・(笑) C 暮れには海外ロケの作品があるね、東南アジアロケの・・・。 A せまい日本であきたらなくなって外へ飛び出した。渡り鳥も国際的になってきた。 C 日活は海外物に意欲的だね。 A 仕掛けは大きいみたいだけれど、航空会社その他のタイアップが多いからそう金はかからないんだよ。 B それでお客が余計に入ればいいじゃない。 A 宣伝としては「はるばる海を越えて長期ロケ敢行」なんてうたえばグッときちゃうしね。 C 仕事の面ではスケールが大きくなったので本人喜んでいるね、それに「外国のゴルフコースを歩ける」 B 西部劇調だし、無国籍映画なんて叩かれるんだから、グッとくだけていいい成果をあげると楽しみだね、 A 小林旭の現在の魅力は、映画にしろ歌にしろ、ドロクササが人を惹くと思うんだ。 C ちょっと前にやった「東京の暴れん坊」 A そうそう、あれでもまだドロクサイ、歌をうまく使って、場面によっては・・・ミュージカルと思わせ B ボクも注文をひとつ。それはラブシーンはあまり感心しないという事。これは日活の方針として守られ A ラブシーンのあるアクションものをラブションと云うのだそうだけれど・・・(笑) C 今の若い世代のチャンピオンのような彼の事だから、益々今後も活躍して欲しいね。 B それにはまず身体、これは充分に気を配って・・・・。 A 前はよく夜更かしをしたらしいけれど・・・二十四にもなると考えるようになるんだね。 B まあ、彼なんか、デリケートでいて逞しい、色々と貴重なセンスを持ったタレントなんだから、 END |
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