 
 
浩次:俺は野村だ 
前岡:それも大かたニセの名だろう
浩次:そりゃあお互いさまよ 
前岡:乾盃しようぜ東京に
浩次:ああ、後ろぐらい者同士でな
 
『海から来た流れ者』より
(ジャンパーを尚子に着せて)
浩次:似合うよ…
尚子:これ汐の匂いがするは
浩次:ああ、海の風が染み込んでるからね
 
『海を渡る波止場の風』より
 
 清子:あたし ずっと待ってたんです
浩次:何故…
清子:野村さんがこのまま何処かに行ってしまいそうな気がして
浩次:渡り鳥ってヤツはひとつところにいないもんだよ。
それに俺は、あんたに済まないことをしてるんだ。
俺さえ余計なことしなければ周一さんだって…
清子:そのことなら気になさらないで。
 
『南海の狼火』より
 
 
 
 
  
  
  
 

















