名曲 「さすらい」は太平洋戦争の最中の南方戦線で日本兵士の中で歌われて
   いた「ギロハの浜辺」がベースであるといわれています。
  アキラさんの数多い歌の中から、この「さすらい」に匹敵する曲を探るという
  のが、このページの趣旨です。
   まずは、独断と偏見により決めさせて頂きます。

                           *新しいものから順に並んでいます。

*ネタが尽きてきて、しばらく更新を中断いたします。

 第7回★  7/15 .02更新 
 
「旅の灯り」 星野哲郎作詞/叶弦大作曲/斉藤恒夫編曲
  

   なにかどこかに ありそうな
   灯りがひとつ呼んでいる
   こころの旅は 遠くても
   そこには青い鳥がいる
   

   <セリフ>
     旅・旅はいいなあ
    人生もしょせん旅だなァ

   

   どこで死のうと 渡り鳥
   この世に残す悔いはない
   人生無情と ゆうけれど
   忘れちゃすまぬ 母がある
   

   いのちをかけた はずなのに
   この手をにげた 恋の鳥
   どこまでつづく さすらいの
   恋ゆえつらい 旅の空
   

   友よ語ろう おもいでを
   短い夜の明けぬまに
   旅は道連れ 世は情
   明日はきみも ひとり旅


   1966年10月1日発売 片面「涙は俺のもの」 クラウン

  『不敵なあいつ』の主題歌。レコードでは「流し一匹・不敵なあいつ」主題歌と
  なっています。後の再発売についても同じですが、映画のタイトルには、それが
  ありません。後に発売される同じ映画シリーズの「ギター片手に」と対をなす、
  しっとりとした曲です。後者はアップテンポで楽しい曲ですが、この曲はセリフ
  も入った胸を打つ曲ですね。
  
 
         

SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*


 ★
第6回★  7/03 .02更新
 
 
「旅路」 星野哲郎作詞/叶弦大作曲/斉藤恒夫編曲
  

   親の情けは 知らず
   他人の情に 泣いて
   捨てた仁義の 糸が
   足にからまる 夜路(よみち)
   淋しがり屋の ゆきつく果ては
   昔別れた 女の町か    

   旅の支度は べつに
   時間はかかりは しない
   古い上衣(うわぎ)を 肩に
   
ひとりとび乗る 夜汽車
   ついてくるのは 三日月ひとつ
   霧よかくすな あの月だけは

   あてがあるのじゃ ないが
   わらって別れて きたよ
   霧は小雨に 変わり
   
暗い線路を 濡らす
   やがてあの娘も 忘れるだろう
   こんな男の いたことなんか


   1977年7月7日発売 片面「さすらいの道」 クラウン

  この歌を聴くと映画のシーンを連想するほど映画の挿入曲のようです。この
  曲はテレビで歌われているのを見たことがあって、頭にこびりついたままで
  した。最近、さる方のご厚意により全てを聴くことができました。
  これを聴いて、自らの思い出がダブって涙することもありました。A面であ
  る「さすらいの道」よりも、この曲の方が「さすらい」の精神 を表している
  ものと思います。
  
  CDでの収録 
  <「小林旭大全集」クラウン> 96年発売
  
<「小林旭大全集」クラウン> 2001年発売 
         

SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*


第5回★  6/20 .02更新

 「流浪の唄」 作詩・作曲:宮島都芳、後藤紫雲/補作詩:西沢
             /編曲:狛林正一

         


   流れ流れて 落ちゆく先は
   知らぬ他国よ 見知らぬ町よ

   いずこの土地に さすらいゆきて
   
いずこの土地に この身を果てん

   昨日は東 今日また西と
   流れの旅は いつまで続く
   すぎゆく町の 窓の灯みれば
   しみじみ人の しあわせ恋し

   旅に生まれて 旅路に果てる
   さだめわびしや わが青春よ
   忘りょとすれど ねむれぬ夜半の
   月影冴えて 涙をさそう


1962年8月20日発売 A面「俺もゆくから君もゆけ」 コロムビア

『地獄の夜は真赤だぜ』の主題歌です。サーカスのオートバイの曲乗り師に扮したアキラさんが歌うこの歌は、流れ行くサーカス団の歌として、先の映画『さすらい』の主題歌「サーカスの唄」と対をなすものでしょう。また、A面も魅力的な歌ですが、これは「ギターを持った渡り鳥」や「口笛が流れる港町」の流れにあるものと考えます。

<収録アルバム>
「アキラ 3」収録 「帰って来た小林旭・2」(アナログ盤)収録 その他

 
SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*

 第4回★  6/12 .02更新 
 
「流れもの」 西沢爽作詩/遠藤実作曲/山路進一編曲
  

   ほれたあの娘にゃ すまないが
   夜といっしょに 消えようぜ
   ここも俺には さみしい街さ
   あぁ 流れもの 俺は流れもの

   風にふかれて 来た俺は
   風に追われて 別れてく
   うすいえにしと 泣かずにおくれ
   
あぁ 流れもの 俺は流れもの

   しゃくなこの世に ただひとつ
   胸に刻んだ 恋だもの
   抱いてゆこうよ 男の旅路
   
あぁ 流れもの 俺は流れもの


   1961年9月20日発売 片面「アキラの伊那節」 コロムビア

  『大森林に向かって立つ』の主題歌です。夕焼けをバックに流れるラストシーン
  でのこの歌は秀逸です。ルリ子さんの慕情を断ち切って、ふっと淋しそうな表情
  を浮かべて去って行く
ライバルの殺し屋は、錠さんに替わって、丹波哲郎さん
  でした。子供の頃に近所の映画館で観て、なんてカッコいいんだろうと思い、大
  になるまで、この歌に再会することは、ありませんでした。
  
  CDでの収録 
  <「CDアンコールシリーズ 帰って来た小林旭/日活映画主題歌集」コロムビア>
  
<「CD文庫 小林旭/黒い傷痕のブルース」コロムビア> その他は不明
         

SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI* 
 
 ★
第3回★  6/5 .02更新

  「哀歌」 西沢爽作詩/作曲者不詳/植内要採譜瀬戸善明補作曲
          /
小山恭弘
編曲

   霧の降る夜に あの娘は死んだよ
   花を捧げて 帰ってきたが
   涙流れろ 思い出抱いて
   生きる孤独は 死ぬよりつらい

   あの娘愛した しあわせだけがよ
   若い命の みじかい春さ
   ひとりこの世を 流れてゆこう
   おれもいつかは どこかで消える


   1972年8月20日発売 片面「愛してごめんね」 クラウン
    
    これぞ、第二の「さすらい」と呼ばれた曲です。
    作詩も「さすらい」の西沢爽氏、採譜も同じく植内要氏となると、
    そう呼ばれるのもうなづけるでしょう。雄大な雰囲気を感じさせる伴奏に

   旭さんが朗々と歌い上げま


SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*


  
第2回★  5/29 .02更新
   
  「郷愁」 水島哲作詩/水島哲・狛林正一作曲/
狛林正一編曲

   雲の白さに なぜか誘われて

   都はるかの 旅の空
   乱れて熱き わが心
   吹く松風も 涙よぶ

   古き花園 匂い懐かしく
   君の面影 偲ぶのさ
   夕日の丘を 今日も行く
   胸にしみじみ 影さみし

   君と二人で くみしうま酒を
   思う夜風に 灯も消える
   流れて落ちる 星の下
   一人さまよう 信濃路を



  「
郷愁」は「旅愁」とともに、1962年3月20日に発売。 コロムビア
  やはり、しっとりした狛林サウンドが聴けます。
  まさに「さすらい」を偲ばせるメロディーです。

  

SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*SASURAI*

  第1回  5/23 .02

  「旅人の唄」 野口雨情作詩/中山晋平作曲/春見俊介編曲

   山は高いし 野はただ広し
   一人とぼとぼ 旅路の長さ

   
    乾くひまなく 涙は落ちて
   恋しきものは 故郷の空よ


   きょうも夕日の 落ち行く先は
   どこの国やら 果てさえ知れず

   水の流れよ 浮き寝の鳥よ
   遠い故郷の 恋しき空よ


   あすも夕日の 落ち行く先は
   どこの国かよ 果てさえ知れず

 


 「知床旅情・小林旭抒情歌集」に収録(1971年) クラウン

  二行分がワン・コーラスです。
 単調なメロディの中に旭さんのしっとりとした抒情感があふれています。
 

 1994年に再発売された「小林旭デラックスアルバム・抒情歌集」にも収録。
 (5/29 付記)
 
 「さすらい」の兄弟唄としては、ストレートに「続・さすらい」もありますが、
  それはそれとして、おいおいとりあげます。
 こんなのもあるぞ、というご意見もお待ちしています。
 掲示板・メールどちらでも、どうぞ。  

     

      なお、歌詞の掲載にあたっては無許可ですので、転載は厳禁です。原権利者に基づくものです。
       個人的使用の範囲、またサブ・カルチャー発展のために、関係者の方々、大目に見てください。


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