これは一文化の紹介であり、 決して暴力・
武器礼賛を意味するものではありません。

       

 日活アクション映画にはピストルは欠かせない。特にアクション映画の多かった日活には、その種類も多かったらしい。日活アクション映画が全盛の頃にはガンブーム(1961〜1963)とあいまって、こうしたものへの興味が高まり雑誌で特集が組まれている。

★警察に登録された日活コルト
 小道具としてのピストルも警視庁に届けられていた。当時で約100挺、新しいものができると、すぐに防犯課に届けられていた。種類はコルト、ブローニング、ワルサーの3種類。これはあくまでも大きな分類であり、それぞれの細かいタイプを分けると十数種類。アクション王国、日活ならではの自慢といえよう。
 俗にいう「日活コルト」はコルト45とブローニングのカッコイイ部分のみを合成したもの(下の写真)。しかし、この紹介を読んで違和感をおぼえた。私が知る日活コルトはリボルバータイプ(回転式)ではなく、オートマチックタイプである(左の写真の最下段)。かつて、MGC(モデルガンメーカー)から「日活コルト」のモデルガンが発売されていた。これについては『電脳旋風児・映画が俺を呼んでるぜ』のGUTSさんが詳しい。「青春無頼帖」の2帖、“日活コルトが火を噴くぜ”を見てください。

 
 

★連発銃は日活だけのワザ
 日活コルトの利点は弾(演出用の炎)が装填しやすく、事故がない。しかも連発式は日活コルトのみ。これにより迫力のある銃撃シーンが撮れるようになった。また、日活には他社にはない本物の銃が使われていた。ライフルとウインチェスターに限って5挺があった。これは警視庁の許可を受けて「藤田銃砲店」から借り受けていた。
 日活コルトの重量は本物に較べると、やや重い。その方が持った感じがより本物らしさを感じさせるからとか。普段は金庫にしまわれ、小道具のピストル係が全て管理し、全てナンバリングが施されて
いた。

 

  『紅の拳銃』でトニーが使っていた日活コルト  
 

 
 婦人用
日活コルト(写真はサイレンサー付き)

婦人用コルトまであるのは、アクションの日活ならではのもの。
コルト・ポケットをベースに作られている。
細部までよくできている。

 ワルサー P38

 他社では見かけることが少ないタイプのガン


                         

  

ピストルの小道具を管理する小道具さん
 

<以上参考:近代映画・
 臨時増刊「日活西部劇読本」1961>

 
 

《その他のプロップガン》

 S&W・M39をベースに

 ブローニング380、ソックリ

 ニューナンブもどき



5連発の発火装置、これが迫力あるアクションを生む


『早射ち野郎』で錠さんが使った?


火薬は4本束ねてあり、コネクターへセットして
銃のソケットにさす。

 

<以上参考:徳間書店・「グッズプレス」>

※写真は管理人の管理のまずさから、
 お見苦しい点があります。

 
       
TOP | WHAT'S NEW | MOVIES | SONGS | OTHER | Legend of JOE | INFORMATION | BBS | LINK