大草原の渡り鳥  


 
少年・越谷信夫の母親・和枝を訪ねて北海道へやって来た滝伸次は、
和枝がマダムになっているキヤバレー“ブラック・ベア”に流しに入った。
ところが、和枝はボス高堂と出張中で留守。
ここで伸次は、来る途中に道で出会ったハートの政と再会する。

翌日、政を乗せた高堂のセスナ機が、原生林の上を何度となく旋回。
高堂の目的は、この土地に東京からの直行便か、発着可能な飛行場をつくる
ことであった。しかし、それには土地の中に住むアイヌ人達の部落が邪魔と
なる。高堂は、そのためアイヌ部落に対して、いやがらせを続けていた。
アイヌの心のよりどころとなっているのは、地主の清里。
しかし清里には、高堂に200万円の借金があった。
返済金の取立ては日増しに烈しくなる。
そのため、清里の姪・順子は、自分の店を売ることを決意。
見かねた伸次は、
信夫の養育費として預かって釆た200万円を清里に差し出した。
だが、この金を持って“ブラック・ペア”へと乗り込んだ
清里の患子・茂は、政の巧みな誘いによりカードに手を出し、すべてを巻き
あげられてしまう。
そこへ飛び込む伸次。果たして会は取り戻せるのか?
そしてアイヌ部落は守れるのだろうか!?

<解 説>
小林旭演じる滝伸次でお馴染みの“漉り鳥”シリーズ。
その中でも『最高傑作!』との呼び声が高いのが、この『大草原の渡り鳥』だ。
ロケ地は、北海道。 なかでも摩周湖周辺の広大な自然は、作品に空間的スケール
の広がりを持たせている。冒頭、タイトルが終わると早くも登場するのが、ライ
バル役の宍戸錠。ここで彼は、カードを手に旭の行く末を占うなど、同シリーズ
ならではの雰囲気を醸し出し、この映画の持つ無国籍的世界の中へと観る者を誘
っていく。ここで錠が抜きとるのは、ハートのエース。このカードは、その後も、
錠と旭の3回目の出会いで使用。錠の持つカードの中から、旭がスペードのエース
を抜きとり「解るか、また現われるっていう意味だぜ」と書い放つなど、実に効果
的な小道具として使われている。荒野を疾駆する馬、派手な統撃戦と、アクション
・シーンも申し分ないが、とりわけ注目したいのは、悪玉が巻きあげようとしてい
る土地の中に、アイヌ部落を配していること。そのため、シリーズの定型として
登場する白木マリの“踊り”もイヨマンテ祭りの中で披露。異国情緒、ここに極ま
れりの感がある。

 

(引用:ビデオ・にっかつ名作名画館「大草原の渡り鳥」より)

     
     
   
資料不足で現在のところは上記のような次第です。そのうちに改めて全編を見て
ストーリーを書いてみようと思います。