ギター抱えたひとり旅     

 

 《作品のポイント》
 企画段階では「流れ者シリーズ」
 の最終作とされていたらしい。
 確かに監督は「流れ者」の山崎
 徳次郎監督である。


 
氷室浩次のスタイルも他の作品
 と違い、皮ジャンにセーターと
 いうラフなスタイルが多い。

 
また主題歌の歌詞も「東京シェ
 ーン」といった明らかに渡り鳥
 ・流れ者に通じる詞である。
 ただ、ライバル役が現れず、や
 や単調気味ではあるが、体技を
 活かした素晴らしいアクション
 を見ることができる。
 片手でロープにぶら下がりざま
 ピストルを撃ち、そのロープが
 切れると隣りのビルにのり移る。
 ロープのぶら下がりは明らかに
 ご本人である。

 ラストシーンがまた泣かせる。
 馬に乗って草原を行く氷室に
 主題歌がかぶり抒情をアップさ
 せる。また挿入歌の『宇宙旅行
 の渡り鳥』も見逃せない。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

氷室浩次は、神戸の賭場でイカサマを見破った兄を殺されたために、
単身乗り込むが、彼自身も左手をつぶされ、恋人までをも殺された。
その憎いイカサマ賭博師である辺見(芦田伸介)を追って北の港町にやって来た氷室。
それは、この土地の貝原組の花会に辺見が現れることを知ったからだ。
ひょんなことから矢代運輸の矢代(小高雄二)と知り合った。
矢代の妻は貝原組の娘だった。
氷室は花会に出るために、
貝原組の組長(金子信雄)へ自分を用心棒として売り込む。
そして、貝原を信用させるために、あちこちで地元民の土地の権利書を取り上げる。
そんなおり、氷室は辺見の娘であるバレリーナの聖子と知り合う。
聖子はバレリーナであり、氷室にほのかな慕情を寄せていた。
やがて、氷室は聖子が辺見の実の娘と知ることになる。
花会の時期も近づき、辺見がその町を訪れる。
今や貝原組の幹部となった氷室は貝原に辺見を紹介される。
氷室が娘と知り合ったことに気づいた辺見は彼をなじるが、
氷室は辺見に娘の幸せのためには町を出ていけと忠告する。
二人は、どちらが町を出るかを賭けてダイスで勝負するが氷室が勝つ。
辺見は娘のバレーの発表会まで待ってくれと頼む。
その後、氷室を裏切り、貝原に自分を助けるように頼む辺見。
バレーの発表会当日、二人の関係を知らない聖子は自分の父親と氷室を招待するが、
父親である辺見の姿を客席に見ることはなかった。
氷室は辺見が花会にいることを知り、花会に乗り込み、辺見とサシの勝負に挑む。
結果は氷室が勝つが、警察が乗り込み辺見や貝原組の連中が逃げ出す。
逃げる辺見、追う氷室。暴走して燃え上がるトラック。
やがて、聖子の発表会場に逃げ込む辺見。
聖子が舞う「くるみ割り人形」の会場で辺見は刑事に引かれて行く。
氷室は聖子への手紙を残して、またあてもない旅へと流れる。

   
(途中、ロープに片手でぶら下がり銃を射つアクロバティックなシーンもある)(ラストは主題歌をバックに、ギターを抱え馬に乗った氷室が草原を行く)
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