1.女を忘れろ  13.惜別の唄
 2.ダイナマイトが百五十屯  14.サーカスの唄
 3.十字路  15.俺は地獄の部隊長
 4.銀座旋風児  16.とかくこの世は住みにくい
 5.ギターを持った渡り鳥  17.君恋小唄
 6.ダンチョネ節  18.仁義無宿
 7.ズンドコ節  19.恋の山手線
 8.アキラのツーレロ節  20.初 恋
 9.さすらい  21.花と怒濤
 10.アキラのホイホイ節  22.男一筋
 11.黒い傷痕のブルース  23.知らん顔
 12.北帰行  24. 君
 曲名をクリックしてください。解説にリンクします。
     
 
  《ギターを持った渡り鳥》
が主題歌・挿入歌の映画

   1.ギターを持った渡り鳥(1959.10.1)
   2 .渡り鳥いつまた帰る(1960.4.23)
   3 .赤い夕陽の渡り鳥(1960.6.29)
   4 .大草原の渡り鳥(1960.10.12)
   5 .波濤を越える渡り鳥(1961.1.3)
   6 .大海原を行く渡り鳥(1961.4.29)
   7 .渡り鳥北へ帰る(1962.1.3)
   8 .渡り鳥故郷へ帰る(1962.8.12)
   9 .投げたダイスが明日を呼ぶ(1962.2.13)
   10.不死身なあいつ(1967.1.14)

   
   《さすらい》
が主題歌・挿入歌の映画

   1.南海の狼火[のろし](1960.9.3)
   2 .大暴れ風来坊(1960.11.16)
     〔「さすらいの唄」と表示〕 
   3 .風に逆らう流れ者(1961.4.9)
   4 .渡り鳥北へ帰る(1962.1.3)
   5 .さすらい(1962.2.3)
   6 .遙かなる国の歌(1962.7.15)
   7 .さすらいの賭博師[ギャンブラー](1964.8.5)
   8 .黒いダイスが俺を呼ぶ(1964.10.30)
   9 .さすらいは俺の運命(1965.4.3)
   

 
 ★ 女を忘れろ  ★

 思い出なつかしいデビュー曲です。
 その当時のことを作曲家、 船村徹は「哀愁のメロディー」
 という作品集の中で次のように語っています。 「ある晩、
 銀座裏の酒場で、コロムビアのディレクターにひとりの 若
 い俳優さんを紹介された。 その青年は小林旭と名のった。
 日活の新人で目下、明日のチ ャンスを待って精進中だとい
 う。 翌日、会社に呼んで声を聞いてみると、なかなかおも
 しろい テノールで、なんとか歌謡曲もコナせそうであった
 。」 (以下略)
 「女を忘れろ」 は、いかにもマイト・ガイ、アキラにぴっ
 たりのパンチをきかせた歌で、彼の若さをよく表現した曲
 でした。レコードが発売されてから映画化されました。
 もちろんアキラの主演で浅丘ルリ子、南田洋子、牧真介共
 演。昭和34年1月28 日封切になりました。


 【管理者コメント】
 乾いたドラムの音がバシバシ鳴り、ミュートトランペット
 がメロディーを奏でるイントロからはじまるこの歌は、女
 にフラれた時に滲みる歌ですね。「やけにしんみりする夜
 だ」ほんとにしんみりしてしまって、その後の間奏にまた、
 乾いたドラムの音と追いかけるようにミュートな音が重な
 り……「くそっ」という気持ちになって、本当に忘れよう
 と何故か街へ飛び出してしまいたい衝動に駆られた…
 ある日の私でした。


 

 ★ ダイナマイトが百五十屯 ★

 アキラはマイト・ガイというニックネームで売り出されま
 した。「爆男児」とか「ダイナマイト野郎」という意味だ
 と思います。そのニックネームにふさわしい歌をと言うの
 で、関沢新一、 船村徹の作詩、作曲コンビが作ったのが、
 この「ダイナマイトが150屯」といういかささかブッソー
 な歌でした。ロック調の流行歌でアキラが 若さとパンチの
 
きいた歌をきかせてくれます。

 


 【管理者コメント】
 この歌を歌っていたら、学校の先生に叱られ、親にも叱ら
 れた憶えがあります。こんな楽しい歌をどうしてと思い、
 子供達ばかりの時には大合唱になった時もある。
 そんな時には決まって一人、歌い方を注意するのが出て来
 る。「……しゃくなこの世の…」そこの勢いが弱いとか、
 「ダイナマイトが……」の息継ぎが遅いとか……。
 ガキのくせに歌詞の内容もわからず、一人前にケチをつけ
 る。そしたら、ここぞとばかりに別の歌を歌い出すのが出
 てくる。

 まったく、カラスの野郎気をつけな!

 
 ★ 十字路 ★

 夜更けの十字路、悲しい別れ。はかない二人の恋の終わり
 を嘆くように街の灯りが夜霧の中にうるんでいる。西沢爽
 作詩、遠藤実作曲の哀愁のブルースをアキラがしみじみと
 情感をこめて歌っています。 
 (レコード発売昭和34年7月)


 【管理者コメント】
 上記にもあるようにしみじみとした曲で、私にとっては
 「女を忘れろ」と対をなす歌です。別れた女の未練を思
 い切り引く曲ですね。
 同じく
フラれた気分(彼女の様子がおかしい時など)の
 時には気持ちいいくらいに思い切り応えたものです。
 私の中でベストテン圏内にランクされる曲です。
 

 ★ 銀座旋風児 ★

 この映画は神出鬼没の正義の味方、マイト・ガイ、アキラ
 のスーパーマン的な活躍を描いた都会調アクション・ドラ
 マ。浅丘ルリ子、白木マリ、青山恭二共演、総天然色、   
 昭和34年9月20日封切。
 「旋風児シリーズ」は、これを第1話として「銀座旋風児・
 黒幕は誰だ(第2話) 「銀座旋風児・目撃者は彼奴だ(第
 3話)」など続々と連続映画的に制作されました。
 主題歌は夜更けの街に聞こえてくる口笛ではじまります。
 口笛のイントロが終ると一転してパンチのきいた歌がはじ
 まり、歌が終るとまた口笛の昔が夜更けの街を遠ざかって
 行くという大変こったアレンジになっています。
 (レコード発売昭和34年10月)


 【管理者コメント】
 イントロの口笛でガーンとやられて「風が呼んでる…」で
 パンチを入れられた気分。
 この曲と映画を見て、すっかり銀座旋風児気分になって、
 ガキのくせにソフトをかぶり、ステッキを持って走り回って
 ました。今も気分はあまり変わりません。


 
 ★ ギターを持った渡り鳥 ★

 マイトガイ・アキラの人気を決定的なものにした渡り鳥
 シリーズの第1弾「ギターを持った渡り鳥」の主題歌。
 ところは北海道、ギターを肩にやって来た渡り鳥の滝伸
 次が港町に巣くう悪の一味をほろぼして再び何処へとも
 なく旅だってゆく−。アメリカ西部劇の名作「シェーン」
 の日本版のような映画で一部の批評家から無国籍映画と
 酷評されましたが、一般の観客には大変受け第8話まで
 続々と製作されました。
 浅丘ルリ子、中原早苗、渡辺美佐子、宍戸錠、二本柳寛
 ほか共演、総天然色、昭和34年10月11日封切り。

 (レコード発売 昭和34年11月)


 【管理者コメント】
 このアルバムに「口笛が流れる港町」が含まれてないのが
 残念ですが、本編でも渡り鳥シリーズ2作目の『口笛が流
 れる港町』のみ、この曲が使われていません。これは企画
 のみが先行し『ギターを…』との製作期間がさほど無かっ
 たからでしょうか。「口笛が…」とこの曲は「渡り鳥シリ
 ーズ」における2大曲と思います。
 ちなみにこの時期、『ギターを…』(10月)『波止場の
 無法者』(11月)『銀座…黒幕は誰だ』(12月)『口笛
 が…』(翌年1月)『やくざの詩』(同1月)『海から来
 た流れ者』(同2月)……以後、ほぼ毎月公開のハードス
 ケジュールだったようです。こりゃ、凄い!


 


 ★ ダンチョネ節 ★

 アキラは日本の民謡や俗謡が好きで、またよく知っていま
 した。そこで立てられた企画がアキラの民謡シリーズ。
 ただし昔のままの民謡、俗謡ではおもしろくない。歌詩も
 現代風に新しくして、編曲は大いにジャズる。
 そして「渡り鳥シリーズ」 「流れ者シリーズ」のロケーシ
 ョンに行く地方の歌を映画の中に主題歌として使うという
 ことになりました。
 その民謡シリーズの第1作「海から来た流れ者」に使われ
 て大成功を収めました。浅丘ルリ子、葉山良二、川地民
 夫共演、総天然色、昭和35年2月28日封切。
 
 (レコード発売昭和35年3月)


 【管理者コメント】
 『海から来た流れ者』での歌詞は「可愛いあの娘の」部分
 が「かわいアンコの」と歌われています。ドラマ
の舞台が
 大島であることを考えればうなづけますね。
 それに2番の歌詞が「赤い椿が」で始まることからも、そ
 う考える方が自然ですね。機会があれば一度、本編で聞い
 てみて下さい。

 レコード化にあたって修正されたのでしょう。


 

 ★ ズンドコ節 ★

 アキラの民謡シリーズの第1作「ダンチョネ節」が予想以
 上の成功を収めたので、引続いて発売したのがこの「ズン
 ドコ節」と「鹿児島おわら節」の2曲です。2曲とも流れ
 者シリーズの第2作「海を渡る波止場の風」の主題歌
とし
 て映画の中で使われました。この映画のロケーション地は
 鹿児島だったのですが、折から新婚旅行中だった島津ご夫
 妻とぶつかったので、鹿児島の街はテンヤワンヤの大騒ぎ、
 群集整理にかり出されたお巡りさんも島津夫妻組と小林、
 浅丘組に分かれて整理にあたったというエピソードもあり
 ます。浅丘ルリ子、宍戸錠、白木マリ、総天然色、昭和
 35年5月28日封切。

 (レコード発売 昭和35年6月)


 【管理者コメント】
 アキラの民謡シリーズとして大ヒットした曲ですね。映画
 の中では、いつものようにキャバレーでこの曲を歌います。
 よく言われることですが、アキラが歌う間、悪者たちはそ
 れをじっと見ている…というのがおかしいということです
 が、そんなことはかまわずカッコよかったですね。
 また、これがないと「渡り鳥・流れ者」ではないですから
 ね。この歌は当時、このモダンなリズムで踊った人たちも
 います。

 

 

 
 ★ アキラのツーレロ節 ★

 渡り鳥シリーズ第4弾「赤い夕陽の渡り鳥」の主題歌とし
 て「会津磐梯山」との組み合わせで発売されました。
 この映画は裏磐梯に現れた渡り鳥滝伸次が、例によって不
 正と暴力に向かって敢然と立ち向かうという豪快なアクシ
 ョン物、浅丘ルリ子、宍戸錠、伊藤孝雄共演、総天然色、
 昭和35年7月2日封切。

 

 (レコード発売 昭和35年7月)


 【管理者コメント】
 いわゆる俗謡を元にした歌です。歌詞の内容はよく聴くと
 あぶなっかしいですね。
 「濡れているだろ こちをお向き」と思わせぶりな詩で
 「背中合わせの雨やどり」と落とします。
 なかなか意味深ですね。
 歌詞が手元にあれば確かめて下さい。
 

 
 ★ さすらい ★

 流れ者シリーズ第2話「南海の狼煙」の主題歌です。
 この映画は四国の宇和島を舞台としてアキラの扮する流れ
 者、野村浩二が繰り広げる義侠と恋のアクション・ドラマ。
 四国ロケによる画面の美しさ、胸のすくようなクライマッ
 クスの乱闘、全編を流れる主題歌の哀愁はアキラ・ファン
 を熱狂させたものです。
 相手役は浅丘ルリ子、共演宍戸錠、白木マリ、岡田真澄、
 菅井一郎ほか、 総天然色昭和35年9月3日封切り。
 ところでこの主題歌には原曲があったということをご存知
 でしょうか。それは「ギロハの浜辺」といい太平洋戦争中、
 南方戦線に派遣された将兵の間で愛誦されていた歌です。
 戦後この歌が内地に伝わり、植内要という青年が採譜した
 ものをもとにして作曲家狛林昭一が手を加え、西沢爽が新
 しく作詩してできあがったのが「さすらい」だということ
 です。

 (レコード発売 昭和35年9月)


 【管理者コメント】
 上にも掲げていますが「ギターを持った渡り鳥」と双璧を
 なすこの歌も流れ者シリーズ以外でも映画の中でよく使用
 されています。
 この歌を好きなのは、圧倒的に男性ですね。私も何度も口
 ずさみ、頭の中でメロディーが流れたことか。自分が何か
 に追いつめられた状況の時には、この歌が頭の中に浮かぶ
 のです。「…どうせ死ぬまで ひとりひとりぼっちさ」
 私にとっては「落日」とともに決して忘れられない歌です。
 この歌を歌うと却って勇気づけられたりします。

 

 


 ★ アキラのホイホイ節 ★

 「ダンチョネ節」「ズンドコ節」「会津磐梯山」「ツーレ
 ロ節」に続くアキラの民謡シリーズ第5曲 目にあたる作品。
 流れ者シリーズ第4弾「大暴れ風来坊」の主題歌として作ら
 れたものです。 浅丘ルリ子、宍戸錠、白木マリ共演、総天
 然色、昭和35年11月12日封切。     
 

 (レコード発売昭和35年9月)

 


 【管理者コメント】
 最近、ビデオで裕次郎さんの「あした晴れるか」を見ていた
 ら、飲屋街のシーンで、この曲が流れてました。昔はけっこ
 うあちこちの街角で色んな音楽がながれていたような…。
 今は規制が多くて商店街とかショッピングセンターなどのビ
 ル内くらいでしょうか。
 この曲はタイトル通りに思わずホイホイしてしまいそうな楽
 しい歌です。「とってもさってもホイなんだ…」って意味不
 明、だから楽しい。
 「イカレちゃったとこう来ちゃう 好きなあの娘に逢ってか
 ら俺のお熱は8度5分 すぐにゃなおせぬ恋のキズ」
 
 ラストは、ほんとにホイホイといいながら遠ざかって行く。
 やっぱり、あの甲高い声だからいい!

 

 
 ★ 黒い傷痕のブルース ★

 昭和35年ごろヒットしたJ・ンャハテル作曲「黒い傷痕の
 ブルース」の日本語盤として吹込みされたもの。アキラに
 はピッタリの憂愁のメロディーです。
 このブルースと同じタイトルで小林旭、吉永小百合分の初
 顔合わせにより映画化されました。ミナト横浜を背景に暗
 い過去を持つ男と清純なバレリーナとのはかない恋都会的
 ムードとアクションで描いた映画でした。
 大坂志郎、神山繁、郷エイ治共演、 総天然色、昭和36年
 12月封切り

 (レコード発売昭和36年4月)


 【管理者コメント】
 この頃にラジオのヒット番組で「L盤アワー」「S盤アワー」
 というのがありまして、ガキのくせにこれに夢中になってま
 した。どっちがどうなのかは子供だったのでわかりませんが、
 いわゆるポピュラーミュージックばかりを流す番組で突然、
 この曲が流れたのでびっくりしたのを憶えています。一時は
 J・シャハテルのオリジナル曲と同時に流れたことがありま
 す。

 

 
 ★ 北 帰 行 ★

 うたごえ喫茶からつぎつぎと新しい歌がヒットして、レコー
 ド全社も顔負けという年がありました。昭和36年のことで
 す。「北帰行」も歌声ブームの中から生まれて来たヒット
 ・ソングで、このほかには「北上夜曲」「山のロザリオ」
 などがありました。
 「北帰行」は「渡り鳥シリーズ」の最終作品「渡り鳥北へ
 帰る」の主題歌として使用され、この映画は昭和37年1月
 3日封切になりました。


 【管理者コメント】
 大ヒットした曲なので特に書くこともないのですが、あまり
 にもポピュラーになりすぎたのと、歌詞の内容が美しいので
 個人的には抵抗があります。どちらかというと、優等生的な
 曲ですね。時を経て、様々なアレンジバージョンがあります
 が、やはり聴くことが少なくなった元の曲が一番いいですね。

 
 ★ 惜別の唄 ★

 「北帰行」と同じくうたごえ喫茶から流行りだし、若い学生
 たちに愛唱された歌です。  島崎藤村の「若菜集」の中に、
 「高楼(たかどの)」 という詩があります。8節からなる詩
 で、嫁ぎ行く姉と妹が別れを惜しむ歌ですが、この中の3節
 だけを抜粋して「惜別の歌」と名づけたのがこの歌です。
 「初恋」と同じように明治時代のカラーがほのかに匂うよう
 な作品です。小林旭、笹森礼子主演で映画化されました。
  総天然色、昭和37年5月20日封切。
 

 (レコード発売昭和36年10月)


 【管理者コメント】
 これを聴いて「若菜集」を読みました。上の解説の通りで、
 他にも歌にできそうな詩もあります。でも、妹が姉を思って
 とありますが、そうでしょうか。私の思い違いかも知れませ
 んが、藤村自身(つまり弟)が高楼に昇り姉を送る詩だと理
 解していますが、勘違いだったらごめんなさい。
 


 

 
 ★ サーカスの唄 ★

 旅廻りのサーカスの姿をこの歌くらい見事に描いたものはあ 
 りません。昭和8年、ドイツのハーゲンベック・サーカス団
 が東京大博覧会のために来日、その宣伝用に作られたという
 歌ですが、博覧会は柊り、ハーゲンベック・サーカスは帰っ
 てしまっても、長く日本のサーカスのテーマ・ソングとして
 ジンタの音楽と共に残りました。
 アキラの吹込んだこのリバイバル・ソングは、 「さすらい」
 という映画の主題歌としてでした。 この映画はサーカス団を
 
テーマとした物語で、 彼は初顔合せの松原智恵子と空中プラ
 ンコ乗りに扮して好演しました。
 沢本忠雄、平四大三郎共演。 総天然色、昭和37年2月4日封
 切。
           
 (レコード発売昭和37年2月) 


 【管理者コメント】
 これはもう、哀愁を帯びたアキラのキャラクターにぴったり
 の歌ですね。オリジナルは「松下??」さんだと思うのです
 が、その間延びした歌声より、こちらの途中でアップテンポ
 になるところがサーカスらしくていいですね。
 

 
 ★ 俺は地獄の部隊長 ★


 日活映画「俺は地獄の部隊長」の主題歌。
 オリエンタル・ムードのメロディーにボレロ風のリズム、
 アキラの歌の魅力が満喫できる作品です。

 (レコード発売昭和38年5月)


 【管理者コメント】
 イントロは凄い迫力感で迫り、ボレロの段々と迫る感じから
 歌が始まります。映画の方は、さすがに日活ならではの戦争
 映画を感じさせます。どこか日活アクションの匂いがあるの
 です。どうしょうもないはみだし集団をまとめる部隊長。こ
 の部隊長も実は修羅場をくぐり抜けて来た猛者であったとい
 う設定。

 

 

 


 ★ とかくこの世は住みにくい ★

 日活映画「続・銀座の次郎長」主題歌として作られたもので
 、星野哲郎の作詩、市川昭介の作 曲です。  
 川田晴久とダイナ ・プラザースのあの有名なテーマ・ソング
 
「地球の上に朝が来る」 のバリェーションのようで、そのス
 ットボけたところ が、この映画にピッタリでした。
           

 (レコード発売昭和38年10月)


 【管理者コメント】
 これがヒットした頃は、まだ「朝の浪曲」などの番組がラジオ
 から流れていたと思います。この曲のイントロでその浪曲風の
 三味線部分のアレンジがギターソロで流れて、その後、フルオ
 ーケストラがかぶります。
 「あ〜め〜の降る日は天気がわるい」のフレーズから始まる歌
 に大阪のぼやき漫才の故人生幸朗師匠がかみついたことがあり
 ます。「雨のふる日は天気が悪い…、そりゃどういう、こっち
 や。雨の降る日は天気が悪いのんは、あたりまえやろ!」
 「シェキニンシシャ出てこ〜い!」といった感じでした。

 

 
 ★ 君 恋 小 唄 ★

 シングル盤では「続・銀座の次郎長」の主題歌「とかくこ
 の世は住みにくい」とカップリングで発売されたものです。
 ぐっとくだけた小唄調をなかなか粋に歌っています。

 (レコード発売昭和38年12月)


 【管理者コメント】
 チャカポコ、チャカポコと楽しいリズム感がある歌です。
 男の気恥ずかしい純情を語る内容の歌詞です。
 「あの娘がいるから いばらの道も 花に埋もれた恋の道」
 小節の終わりの「みちぃー」と声が上ずるところが魅力です。

 


 


 ★ 仁 義 無 宿 ★

 この歌はシングル盤でも発売されていない曲です。仁義のた
 めには恋も未練も振り捨てひとつ男の旅を行く股旅やくざの
 心意気を力づよく歌った演歌です。


 【管理者コメント】
 映画『関東無宿』では、2番の歌詞が主題歌として歌われて
 います。頑なに義理を通そうとして運命に翻弄された役柄を
 演じたシブい作品です。 ドスを片手に殴り込んだアキラが
 ドスを振り下ろすとふすまが割れて、真っ赤なホリゾントが
 現れる歌舞伎の手法を活かした場面は有名ですね。
 ちなみに裕次郎さんの初期の頃の映画『地底の歌』と同じ原
 作です。
 
 歌は、男心を切々と歌った男心がしびれる歌詞ですね。

 

 
 ★ 恋の山手線 ★

 柳亭痴楽の綴方狂室から「恋の山手線」に題材をとり、演
 芸評論家の小島貞二が作詩、浜口庫之助が作曲したコミッ
 ク・ソング。山手線の駅名が巧みに歌いこまれていて面白
 い。メロディーは昭和25年にヒットした「僕は特急の機関
 手で」に似ています。作曲者が曲を作るとき、 往年のヒッ
 ト・ソングを想い出したのではないかと思います。
 アキラが女性コーラスをしたがえてゴキゲンで歌っている
 ところが目に見えるようです。    

 (レコード発売昭和39年3月)


 【管理者コメント】
 この曲は色んなバンドがライブなどで歌ってカバーしてます。
 アルバムでは「モダン・チョキチョキズ」のがあります。
 なにしろ、この曲で山手線の駅名をおぼえたんですから(今
 は一駅多いです)。みごとな言葉遊びに感心します。後に出
 る「自動車ショー歌」につながって行きます。


 


 ★ 初 恋 ★

 島崎藤村の「若菜集」の中にある有名な「初恋」の 詩に若松
 甲が作曲した抒情歌謡です。琴、ハーモニカを使って明治の
 時代色を出した安藤実親の編曲が印象的であり、明治時代の
 ロマンチシズムをアキラがよく歌い上げています。

 (レコード発売昭和38年11月)


 【管理者コメント】
 舟木一夫さんも同じ曲を歌っていますが、コロムビアの営業
 方針だったのでしょうか(当時、同じ専属)。残念ながら、
 あちらの方がヒットしました。でも、オリジナルはこちら。
 情感もこちらが上です。何しろ『絶唱』もこちらが元祖です
 からね(舟木さんも「絶唱」を歌い映画にもなりました)。


 
 ★ 花と怒濤 ★

 やくざをきらい、ツルハシともっこの土方稼業に生きる男
 の意地と根性を描いた地方色ゆたかなアクション映画 「花
 と怒涛」の主題歌です。「人生劇場」「怒濤の男」「柔」
 など男の斗魂を歌った名作を書いている古賀政男がアキラ
 のために はじめて作曲した作品です。 
           

 (レコード発売昭和39年2月)


 【管理者コメント】
 演歌そのものですね。初めて聴いた時はいやでした。
 それまでのモダンなイメージがアッという間に崩れたのです
 から。

 

 


 ★ 男 一 筋 ★

 「花と怒涛」と同じ映画の主題歌として作られた作品で、男
 の意気地を力強く歌った演歌です。

 (レコード発売昭和39年2月)


 【管理者コメント】
 この頃は東映でも任侠路線が当たって、それらの映画が数多く
 作られようとした時期です。いわゆる我慢劇で、カタギになろ
 うと足をあらったやくざが土地の悪いやくざの余りにもひどい
 やり口に我慢ならず元の世界へ戻るべくドスを抜いて悪い奴ら
 を蹴散らすという設定。

 歌は潮来の太鼓をイメージさせるように太鼓の音がうまくアレ
 ンジされて雰囲気を盛りあげます。


★ 知らん顔 ★

 アキラはマイト・ガイであると同時に、ギターを弾き、
 詩を書き、時には作曲もするというナイーブな一面をも
 っています。「知らん顔」は彼の作詩ですが、なかなか
 面白い詩です。闇に向かって俺の恋人どこにいるかと聞
 いてみたが、 夜はすまして知らん顔をしていた……とい
 うのは大変に洒落ていると思います。
 「君」も彼の作詩したものです。また「俺は雑草」とい
 う作品もあります。

 (レコード発売昭和39年7月) 


 【管理者コメント】
 アキラさんの作詩なので、詩の内容から察するにこの時
 期に何らかの迷いがあったのかと勘ぐってしまいます。

 ちょうどこの頃、ひばりさんとの結婚の前です。


          

 


 ★ 君 ★

 「知らん顔」の解説でも述べましたように、この歌はアキラ
 の作詩したものです。
 霧が流れる港の桟橋で別れを惜しんだ恋人をはるかに偲ぶマ
 ドロスの歌。市川昭介の曲はウエスタン調。


 【管理者コメント】
 これも同様に勘ぐってしまいます。 
 「渡り鳥・流れ者」シリーズが終わり、栄光の日々が陰りを
 帯びて来た頃(でも、人気はダントツ)でもあり、港にたた
 ずむ君を栄光の日々に例えたのでは・・・と。

 

 

 

 ※レコードの解説文をほぼそのまま引用しました。間違ったデータは修正しています。            ページTOPへ