かつての20世紀は「大量生産・大量消費・大量廃棄」が続いていました。そうした豊かさは結果として大量の廃棄物が残るものとなりました。そして今や、その廃棄物の処理場がなくなりつつあります。場所によっては満杯の状態もあります。こうした背景を受けて日本政府は2000年5月に「循環型社会推進形成基本法」を制定しました。

 天然資源の消費の抑制、環境への負荷の低減を進めるこの法律は基本的にゴミの排出をできるだけ減らし、排出されたゴミはリサイクル活用、不可能なものは適切に処分を行うことが義務づけられています。そうした中で、資源活用の"5R"という考え方が生まれました。

Recycle リサイクル
再生活用 : 一旦使用された製品や製品の製造に伴い発生した副産物を回収し、原材料としての利用(マテリアルリサイクル)、また新古品やユーズド品の再活用。

Reduse リデユース
減量化 : 省資源化や長寿命化などの取組みを通じて製品の製造、流通、使用などに係る資源利用効率を高め、廃棄物とならざるを得ない形を極力少なくする。

Reuse リユース
再利用 : 一旦使用された製品を回収し、必要に応じて適切な処置を施しつつ製品として再使用を図る。または、再使用可能な部品の利用を図る。

Retrive Energy レトリブ・エナジー
エネルギー還元 : 焼却熱のエネルギーとしての利用(サーマルリサイクル)を図る。または、ゴミをエネルギーに還元して利用する。

Refuse リフューズ
不要物は買わない。購入段階で必要なものかどうかを良く検討して物を買う考え方を身につける。不要物を買わないことで廃棄物を抑制する。

これが「5R」の紋章の意味だっ!

「5R」のワザを持つ環境の用心棒が大活躍して環境を護る。